女性生殖器の一部である膣には乳酸桿菌 (Lactobacillus) 4菌種のいずれかが最優勢性菌として常在することが知られています。近年の研究において、細菌性膣症や性感染症の移行率、早産の発症率が L. crispatus を最優勢菌として有する女性 (日本人女性約40%) では有意に低く、L. iners を最優勢菌として有する女性 (日本人女性約30%) では有意に高いことが報告されています。本研究では女性生殖器上皮細胞を中心に RWV bioreactor を用いた3次元細胞培養モデルを導入し、粘膜バリア機能を介した疾病予防及び起因メカニズムの解明を試みています。