6年制と4年制の教育課程が併設される大学もありますが、多くの大学は6年制課程のみを設置。薬剤師国家資格の受験資格が得られるのは6年制課程を卒業した場合のみです。ただし平成29年度入学生までは4年制課程を卒業しても、修士課程を修了後に所定の病院・薬局実習等を修めれば、薬剤師国家試験の受験資格を得ることができます。
薬学部が6年制教育に移行した大きな目的のひとつに、医療現場で活かせる、より高度な知識や技術を学ぶことがあります。このため薬剤師として必要な能力を身につけるカリキュラムが主流になり、各大学のこれまでの臨床薬学への取り組みや実績は、教育レベルに大きく関わってきました。
薬剤師の臨床業務を身につける教育の一環として、実務実習が約5ヵ月に延長され、大学と医療機関が密接に連携した教育が必要となりました。
チーム医療の中で薬剤師に求められる資質、たとえば患者さんや医療スタッフとのコミュニケーション能力、医療人としての豊かな人間性を養うためのカリキュラムも準備されました。