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衛生化学教室とは

　当研究室では、生物の生存に必須な酸素が生体に与える影響について主に研究しています。酸素は、生体内で活性酸素と言われる反応性が高くなる物質に変化することが知られています。この活性酸素は、がん、心筋梗塞、糖尿病や動脈硬化に代表される生活習慣病など多くの疾病の発症に係っていると言われています。生体での活性酸素の最大の標的は生体膜を構成している脂質ですが、しかし、生体膜脂質が活性酸素によって酸化を受けることで、何故、細胞、組織が障害されるのかについてはほとんど分かっていませんでした。そこで、当研究室では、生体膜脂質の酸化が生体に与える影響について、細胞、マウスなどを用いて、生化学的、細胞生物学的、分子生物学的に遺伝子改変技術などさまざまな手法を用いて研究を行っています。