放射性物質を取り扱う施設。  一定数量以上の「放射線を出す物質(放射性物質・放射性同位元素)」は法律による規制を受けるため、あらかじめ国の原子力規制委員会に、使用する場所、核種、最大使用数量等について申請して、使用許可を得なければなりません。

 RI 施設は、北里大学薬学部で唯一、
非密封放射性物質を取り扱うことができる場所です。

ABOUT

名称
 北里大学薬学部 放射性同位元素実験実習室
許可年月日
 1968 年 5 月 31 日
許可核種数
 22 核種(非密封)
所在地
 〒108 - 8641
 東京都港区白金五丁目 9 番 1 号
 プラチナタワー地下2階
放射線取扱主任者
 坂本 光
管理運営
・薬学部放射線障害防止委員会
・放射性同位元素(RI)研究室
連絡先
 放射性同位元素(RI)研究室
 ・TEL/FAX: 03 - 3444 - 4944
 ・E-mail:ri(a)pharm.kitasato-u.ac.jp   sakamotohi(a)pharm.kitasato-u.ac.jp

CONCEPT

多様化する薬学・医療分野での放射性同位元素の利用  1960 年代は放射性医薬品やラジオイムノアッセイが実用化された時期であり、薬学における放射性同位元素(RI)に関する教育が要請された時期でもありました。1968 年に RI 施設を開設して以来、薬学部では RI を利用した研究や実習(放射薬品学実習:3 年前期)が行われています。
 研究手法の多様化に伴い、RI を使用しない実験法が開発され、2002 年前後に年間延べ 4000 名に上った利用者数は、現在では 2000 名前後に減りましたが、RI は依然として有用な実験道具の一つです。
 一方、放射性医薬品を用いた核医学検査(ガンマカメラ、SPECT、PET 検査)は、検査機器の高性能化や検査技術の向上により顕著に普及していますし、新たな治療用放射性医薬品が認可されるなど、医療分野での RI 利用は増加傾向にあります。従って、放射性同位元素や放射線に関する教育は、薬学において不可欠なものとなっています。
 薬学生は、講義(放射薬品学)によって RI に関する知識を得ますが、講義で得られた知識を更に深めるための実習を行う場としても、RI 施設は活用されています。

FACILITIES FOR STUDY

室名 主な機器・設備
RI実験室 恒温インキュベータ、低温インキュベータ、遠心式エバポレータ 
冷却遠心機(超遠心機、高速、多架式、微量高速)
RI実習室 視聴覚設備一式
P2 室 バイオガードフード、CO2 インキュベータ、オートクレーブ
培養室 クリーンベンチ、CO2 インキュベータ、高速冷却遠心機、
倒立顕微鏡
動物室 動物飼育フード、解剖台、恒温振とう培養器、動物乾燥装置
暗室 1,2 実験台、流し
測定室 1 液体シンチレーションカウンター:2 台、ガンマカウンター:2 台、
マイクロプレートシンチレーション・ルミネッセンスカウンター、
ラジオ高速液体クロマトグラフィー装置、マイクロプレートリーダ、
RI 在庫管理システム(端末)
測定室 2 Ge 半導体検出装置、
ガンマカウンター(未整備)
貯蔵室 遮蔽体、冷蔵庫、冷凍庫
廃棄物保管室 (放射性廃棄物)
汚染検査室 ハンド・フット・クロスモニタ、手洗い流し、洗濯機
前室
(非管理区域)
ロッカー、在室者表示モニタ
RI 管理室
(非管理区域)
RI 在庫管理システム、RI 室入退管理システム、中央監視装置