Nectriatideは真菌の代謝産物中より発見した新規化合物です。

深在性真菌症の治療にはAmphotericin Bが用いられますが、重篤な副作用が問題となっています。

我々はこの副作用の問題を解決するために、化合物そのものは抗真菌活性を示さずにamphotericin Bの活性を増強させるというコンセプトを考えました。そうすることでamphotericin Bの活性は保持したまま、投与量を減らす事ができ、毒性低減につながることが期待されます。また、化合物そのものは抗真菌活性を示さないため、耐性菌の発現の心配もないと考えます。

本化合物以外にも複数の新規amphotericin B増強剤を発見しております。現在は in vitroでの増強活性を確認したところであり、今後in vivo POCの取得に向け研究を進めていきます。