臨床薬学系

科目名 医薬品安全性学・薬剤疫学 1単位  必修
学 年 4年 前期
責任者 小鴨 晃
担当者 小鴨 晃・福本 真理子

教育目標
 医薬品が必然的に有する有害作用について認識し、重要な繁用医薬品の有害作用を理解する。さらに薬剤疫学の概念を修得することにより、医薬品の安全性評価と適正使用に活用することができる。

授業内容
 有害作用がどの様に現れるかを明らかにし、予防の為の予測と発現時の処置、次いで薬剤疫学の基本事項について解説する。

前 期
No 項   目 講  義  内  容
有害作用の定義と特殊毒性 有害作用と副作用、依存性、生殖・発生毒性など
副作用の発現に影響する因子 生理的要因、病的要因、遺伝的要因、アレルギー性体質など
障害誘発薬物−1 薬剤性肝障害、薬剤性腎障害
   〃  −2 循環器系、神経系の各障害
   〃  −3 感覚器、血液・造血器、消化器、呼吸器、骨格筋の各障害
急性薬物中毒とその処置 緊急処置法、解毒薬・拮抗薬
特徴的な副作用症例の解析−1 横紋筋融解症、悪性症候群、間質性肺炎など重篤な副作用
    〃       −2 抗がん剤・抗生物質に特徴的な副作用と使用上の注意
禁忌・警告・重大な副作用 疾患・患者の状態と禁忌、警告、副作用用語、薬害
10 薬物乱用の現状と対策 乱用薬物と依存性、合法ドラッグ、生活改善薬・健康食品の使用と注意
11 薬剤疫学の基礎 定義、有害事象と副作用、医薬品の安全性評価、EBM
12 薬剤疫学調査に有用なデータベースとその利用 処方−イベントモニタリング(PEM)、サスカチュアンデータベース等の解説、薬剤疫学研究の実際

到達目標
 医薬品のネガティブな側面である有害作用に対する理解を深め、医薬品の的確な選択と使用に活用できる。

評価基準
 出席状況、受講態度、試験を総合的に評価する。

(書  名) (著者・編者) (発行所)
教科書 薬学生のための毒性学 黒岩幸雄・吉田武美 編 廣川書店
その他 配布プリント