臨床薬学系

科目名 医薬品情報学 1単位  必修
学 年 4年 前期
責任者 望月 眞弓
担当者 望月 眞弓・橋口 正行・福本 真理子・小清水 敏昌

教育目標
 医薬品の適正使用に必要な医薬品情報を理解し、正しく取り扱うことができるようになるために、医薬品情報の発生・収集・加工・提供・評価・活用のための基本的知識と技能・態度を修得する。

授業内容
 医薬品情報の種類と内容を理解し、医薬品の開発から臨床での使用に至るまでの情報の作り方、集め方、使い方について具体的に講義する。

前 期
No 項   目 講  義  内  容
医療と医薬品情報 医療における医薬品情報業務の必要性と概要
医薬品情報の発生と伝達 医薬品の開発から市販後調査までの過程で収集される情報とその伝達のされ方、これらに関連する薬事制度
医薬品情報源の種類と特徴 1次資料、2次資料、3次資料(厚生労働省、製薬企業発行資料、成書等)、電子媒体の解説
医薬品添付文書・インタビューフォームの見方、読み方(1) 医薬品添付文書の項目と用語の解説とその活用法
医薬品添付文書・インタビューフォームの見方、読み方(2) 医薬品インタビューフォームの解説とその活用法
医薬品等の安全性情報 有害事象、有害作用、副作用の定義、医薬品の安全性に関する情報源の解説
中毒情報 中毒と毒の定義、毒性評価の指標、中毒情報センターの役割、中毒情報源の特徴と解説
救急医療に必要な情報 日本の救急医療体制、中毒時の対応(情報収集、救急処置、解毒薬)救急医療における薬剤師業務
医薬品情報の検索と収集 情報調査の流れと2次資料、データベース・インターネットなどの活用
10 医薬品情報の活用と提供 質疑への応答、能動的情報提供法のいろいろ
11 医薬品情報の評価と再構築(1) 研究論文の評価とまとめ方
12 医薬品情報の評価と再構築(2) 総説、成書の評価とまとめ方

到達目標
 医薬品情報の流れと臨床の場での活用方法について理解し、基本的に重要な情報源の内容と使い方を習得すること。さらに情報内容を評価、加工し、臨床でのニードにあった質の高い情報提供を可能にするための基本的知識を身につけること。

評価基準
 筆記試験にて評価する。

(書  名) (著者・編者) (発行所)
教科書 医薬品情報学 山崎幹夫・望月眞弓 他編 東京大学出版会
参考書 医薬品情報・評価学 松山賢治 他編 南江堂
医薬品情報と科学論文評価の原理 乾 賢一 監訳 じほう
その他 必要に応じて講義プリント、ビデオ、スライドを使用する。