生物系 |
科目名 | 薬用植物学 | 1単位 必修 |
学 年 | 1年 後期 | |
責任者 | 吉川 孝文 | |
担当者 | 吉川 孝文・川口 基一郎 |
教育目標
漢方薬に使用される生薬や医薬品となる植物について、植物分類、含有成分について学び日常生活の中での関わり等の基本知識、及び実際に医薬品として果たしている役割について修得する。
授業内容
重要な生薬や医薬品の基原植物について、1.薬用植物の種類 2.含有成分の種類とその分布 3.薬用植物の医療に果たす役割等について説明する。薬用植物園で栽培している植物に接しながら、身近な事柄を取り上げ内容を深める。
No. | 項 目 | 講 義 内 容 |
1 | 序論 薬用植物の分類 | 薬用植物学を学ぶ意義、植物の命名法、分類法 |
2 | 植物の分類(1) | 菌類、藻類の分類とそれらを起源とする生薬 |
3 | 植物の分類(2) | 維管束植物、種子植物(1) 裸子植物 |
4 | 植物の分類(3) | 種子植物(2) 被子植物(単子葉植物、双子葉植物) |
5 | 植物の成分と機能1 | 植物の一次代謝物、アミノ酸、脂肪油、デンプンなど |
6 | 植物の成分と機能2 | 香り;精油、定義と構造、芳香族系とテルペノイド系 |
7 | 植物の成分と機能3 | 味1、甘味;糖、渋味;タンニン、辛味;その種類 |
8 | 植物の成分と機能4 | 味2、苦味;配糖体、その種類、強心配糖体、サポニンなど |
9 | 植物の成分と機能5 | 色;フラボノイド(アントシアニン)、カロチノイドなど |
10 | 植物の成分と機能6 | 毒草;有毒物質、アルカロイド、天然発癌物質など |
11 | 植物の成分と機能7 | 植物起源の医薬品、抗癌、創癌化合物、麻薬、覚醒剤など |
12 | 植物の成分と機能8 | その他の植物起源の医薬品、創薬への薬用植物の利用 |
13 | 評 価 | 試験とレポートにより評価する |
到達目標
1.代表的な薬用植物について、生薬名・学名・薬用部位等を列挙できる。
2.基本的な薬用植物の形態的な特徴と分類学的な位置づけを説明できる。
3.重要な薬用植物の用途と薬効について、具体例を挙げて説明できる。
4.代表的な薬用植物に含まれる化合物とその生合成経路について、系統的に述べることが出来る。
5.薬用資源供給の現状を理解し、その保存と開拓の重要性について説明できる。
評価基準
出欠席を参考に主として期末試験の成績により評価する。レポートを課する場合もある。
(書 名) | (著者・編者) | (発行所) | |
教科書 | 天然医薬資源学 | 吉川 孝文 他 | 廣川書店 |
参考書 | 生薬学 薬用植物ガイドブック カラーグラフィック |
北川 勲他 北里大学薬用植物園 滝戸 道夫 他 |
廣川書店 廣川書店 |