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研究室の紹介

中毒・救急医療で専門性を発揮できる薬剤師を育成します。


 中毒学研究室は、1995年に日本の薬系大学では初めて「中毒」を標榜する医療系研究室(医薬研究施設中毒部門)として北里大学薬学部に設置されました。その後、1997年には北里大学薬学部臨床薬学研究センターの一部門に組織されました。さらに2008年4月より、組織再編により、臨床薬学研究・教育センター臨床薬学大講座の研究ユニット(中毒学)として現在に至っています。

 私たちは、普段、医薬品や家庭用品をはじめとしてたくさんの化学物質に取り囲まれ、その恩恵を受けて便利で快適な生活を送っています。しかし、その取り扱い方を間違えると、思いも寄らない健康被害にあうことがあります。

 薬剤師は、医薬品だけでなく生活の中で活用されている多くの化学物質を正しく取り扱う知識と技術を持って、一般市民に正しい情報を提供する役割があります。万が一、中毒事故などがおきた時、正しい処置を行うことで被害を最小限に抑えることができます。

 さらに、病院の救急センターに搬送される急性中毒患者に対する診断、治療に対しても、情報提供、中毒分析、解毒薬・治療薬の準備、調製など薬剤師の専門性を発揮することができます。

 また、インターネットの発達によって、日本では安全性が確かめられていない医薬品や健康食品、また摂取してはいけないと規制された薬物が簡単に手に入る時代となっています。医薬品、食品の安全性を取り締まる行政、法医学、科学警察などの分野にも薬学出身者が多く進出してます。

中毒部門では、これら多くの分野で専門性を活かせる薬剤師を育成し、社会での活躍を支援するために、教育、研究を行っています。

具体的な研究活動、教育活動については、それぞれのページをご覧ください。

(2008.4.3)