「新しい微生物資源の開発」のテーマでは、特に北里生命科学研究所が中心となって日本国内にとどまらず世界中のさまざまな環境(土壌、海洋、食物表面、昆虫など)から放線菌や真菌を分離して、微生物ライブラリーを作製しています。自然界には、まだまだ多くの未開拓な微生物が存在していることが明らかになっています。自然界からはヒトの叡智を越えた構造を有する化合物が得られており、現在実用化されている医薬品の6割が天然物に起因しています。私たちの研究室にとってこのような意味でも微生物資源は有用な素材と考えています。私たちの研究室でも国内の亜熱帯地方(沖縄本島、石垣島など)にでかけ、微生物の分離を行っています。