■日本の「臨床薬学」の歴史は北里大学薬学部の歴史です。

◎北里大学に薬学部開設。臨床を意識した薬学教育の素地がつくられる。

◎大学院修士課程に「臨床薬学特論」を開設。日本の薬学教育に臨床薬学が導入されるきっかけに。

◎薬学部に「臨床薬学研究室(現在の臨床薬学研究センター臨床薬学部門)」が開設され、学部で臨床薬学の専門教育がスタート。日本国内でも臨床薬学が注目され始める。

◎北里大学病院・北里大学東病院の薬剤部長が薬学部専任教員となり、「病院薬局学教室(現在の臨床薬学研究センター病院薬局部門)」を開設。病院との連携が一層密接に。

◎教職員の留学や研修の実績をもとに、ケンタッキー大学薬学部と国際学術交流協定を締結。91年からは同大学で大学院生の短期海外研修が始まる。

◎学部3年次に「臨床薬学概論」を開講し、薬学部生が臨床薬学に関する専門教育を受けられる環境を整備。

◎ケンタッキー大学薬学部教員が毎年、北里大学薬学部に来校するなど活発に交流。93年には東京で両大学の合同シンポジウムを開催。

◎臨床薬学の総合的な教育・研究を担う「臨床薬学研究センター」が発足。

◎薬剤師国家試験の出題内容が臨床薬学を重視する形で見直される。北里大学薬学部の合格率は全国でトップレベル。

◎北里研究所病院の新病棟が完成。「臨床薬学研究センター」の多くの部門が病院内に移設され、さらに医療の現場と密着した教育・研究を行う環境が整う。
約30年の歴史を持つ「臨床薬学」のパイオニア
日本に「臨床薬学」と言う言葉がなかった時代から、臨床を意識した薬剤師教育を行ってきた北里大学薬学部。年表からも分かるように、北里大学薬学部の教育の歴史が、そのまま日本の臨床薬学教育の歴史といっても過言ではありません。現在では臨床薬学に関する総合的な教育・研究を行う「臨床薬学研究センター」を核に、医療の現場との関係をさらに強化。病院の医師による医療についての総合的・実践的な講義に加え、病院・薬局実習の事前教育でも病院の施設を利用するなど、真の「臨床薬学」教育をめざして前進を続けています。