本講座開講の目的
特定保健用食品や栄養機能食品などの保健機能食品の制度は、食生活において、生活習慣病などの予防に食品の機能性を積極的に活用したいという社会的ニーズに応えるために創設されたものであり、これらを有効に活用することで、健康の維持増進だけでなく、疾病リスクの低減効果も期待できるようになってきました。しかし、一般的には、有効性や安全性が確認されていない健康食品などと混同されている場合も多く、ある種の健康食品を摂取することによる健康被害や医薬品との相互作用に関する問題も発生しており、保健機能食品や健康食品に関する正しい知識を取得することは、薬剤師にとっても重要な課題です。本学部の従来のカリキュラムの中でも種々の講義において、この問題は取り扱われてきましたが、これらに関する知識をより積極的に関連付け、統合し、実用性の高い知識と技術を取得できるようにすることを目的として、本講座を開講しました。
本講座を受講・修了した者は、栄養情報担当者(NR)資格認定試験(毎年6月)を受験することができます。