北里大学
特色ある大学教育支援プログラム(GP)公開講演会報告書
新時代の医療を担う薬剤師養成教育の実践 −チーム医療教育の実践と今後への期待−
日 時 平成18年2月10日(金) 午後1時〜午後4時30分
場 所 薬学部コンベンションホール
〔住所:〒108-8641 東京都港区白金5-9-1 電話:03(3444)6191〕
主 旨 本取り組みは、「薬学基礎教育と医療現場の有機的連携」および「実践能力に長けた、医療人として優れた能力・資質を有する薬剤師養成」を目標とする教育プログラムである。今回はこの取り組みの中間報告をかねて、「チーム医療」を主題として取り上げ、各領域の先生からチーム医療教育の実践と今後の進め方について話題を提供し合い、討論することにより、よりよいチーム医療教育の実践に資するものとする。
参加人数 128名(大学関係者、病院関係者、一般企業関係者)
○実施した取り組みの成果
医療の高度化・細分化にともなって、また患者中心のよりよい医療を提供する上で、「チーム医療」の意義は益々重要になっている。本事業の目的である「新時代の医療を担う薬剤師養成教育の実践」の一環として、「チーム医療」のあるべき姿、現状、将来への展望、薬剤師の果たす役割等について、各チーム医療メンバーの立場から報告ならびに話題提供が行われた。
これからの薬剤師養成教育は、基礎知識、技術、態度の教育の充実、さらに、医療人としての高い倫理観、人の健康管理上の問題点に直接的に関わる者としての責任感等の、全人教育的要素の高い薬学教育の維持向上をはかることが必要であり、講義・演習による学習とともに、臨床実習においてチーム医療の現場を学ぶことが重要と考えられる。
本講演会では、薬剤師、医師、看護師、理学療法士等の医療スタッフが、本学関連4病院(北里大学病院・北里大学東病院・北里研究所病院・北里研究所メディカルセンター病院)において、実務実習を行っている薬学部学生に、チーム医療教育をどう実施していくべきかについて様々な角度から具体的な提案がなされ、今後のチーム医療教育システムの具体的策定を行う上で大変有意義であった。
○今後の事業への反映
本学部では、今後この取り組みを基盤として、より質の高い薬剤師養成教育をさらに進展させるため、チーム医療教育の実施プログラムを充実させていく。また北里大学では、平成18年5月から北里大学医療系学部(医学、薬学、看護学、医療衛生学)の高学年約900名を対象に、「チーム医療教育プログラム」を全学をあげて実施する予定である。
○公開講演会
13 : 00 〜 13 : 10 (10分) 「開会の挨拶」
北里大学薬学部長 水 本 清 久
13 : 10 〜 13
: 50 (40分) 「講演」
北里研究所病院病院長・北里大学薬学部教授 土 本 寛 二
『北里研究所病院における医療−チーム医療と教育−』
13 : 50 〜 14
: 20 (30分) 「講演」
北里大学医学部教授 外 須美夫
『チーム医療に欠かせない医師と薬剤師の連携』
14 : 20 〜 14 : 45 (25分) 「講演」
北里大学薬学部教授 小宮山 貴 子
『米国ケンタッキー大学から学ぶ “頼りにされる薬剤師”養成教育の工夫』
休憩(15分)
15 : 00 〜 15 : 30 (30分) 「講演」
北里大学医療衛生学部学部長 齋 藤 豊 和
『チーム医療教育による薬剤師養成』
15 : 30 〜 16
: 00 (30分) 「講演」
北里大学看護学部学部長 高 橋 眞 理
『キャリア支援をめざした大学看護教育−病院との協働による臨地実習・臨床研修−』
16 : 00 〜 16
: 25 (25分) 「講演」
北里大学薬学部教授・北里大学病院 薬剤部長 矢 後 和 夫
『厳しい医療環境の中で−教育改革と「チーム医療」への期待−』
16 : 25 〜 16 : 35 (10分) 「閉会の挨拶」
北里大学薬学部教授 梶 英 輔