0. 研究の全体像

 私たちは活性酸素の生体への影響について、主に研究しています。がん、心筋梗塞、糖尿病や動脈硬化に代表される生活習慣病など、活性酸素が多くの疾病の発症に係っていることはよく知られています。生体での活性酸素の最大の標的は生体膜を構成している脂質です。しかし、生体膜脂質が活性酸素によって酸化を受けることで、何故、細胞、組織が障害されるのかについてはほとんど分かっていません。私たちは脂質酸化の生体に対する影響について、細胞、マウス、線虫を用いて、生化学的、細胞生物学的、分子生物学的、遺伝改変技術などさまざまな手法により研究を行っています。



活性酸素とは:

 活性酸素は、酸素から生成した反応性に富んだ分子種のことです。活性酸素は周囲に存在する分子から電子を奪うことで相手を酸化します。私達の体内では常に活性酸素が生成しており、生成と消去のバランスを正常に保つことは生体にとって極めて重要です。

 動物の体重あたりの酸素消費量と寿命の間には、よい相関が見られます。酸素消費量の多いネズミは消費量の少ないゾウに比べ、短命です。酸素は人が生きていくためには不可欠ですが、多くの酸素を消費することは酸素から生成するラジカルや活性酸素による老化を早めると考えられています。老化は細胞・組織の障害の蓄積であって、さまざまな疾病の発症と多くの点で共通しています。活性酸素の研究によって疾病の発症機構、治療に有意義な情報が提供されます。


具体的な研究内容(研究内容のページはこちら

  1. 1. リン脂質ヒドロペルオキシドグルタチオンペルオキシダーゼ(PHGPx)の個体レベ

  ル、細胞レベルでの新規機能の解析

  1. 2. 親電子性化合物によるスフィンゴ脂質代謝酵素の発現制御機構とその生理的意義

  の解析

  1. 3. ミトコンドリアの特異的膜脂質カルジオリピンの過酸化と細胞死・疾病への関与

  2. 4. 線虫C. elegansにおける酸化ストレス消去機構の解析

 

研究目的

◆研究目的

Sch. of Pharmaceutical Sci.

衛生化学教室

北里大学薬学部・大学院薬学研究科

Kitasato University

Lab. of Hygienic Chemistry

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